フーガの技法 ヴァイオリン
調和が否定され得ない領域

フーガの技法 ― 紋章
2009年に構想されたこの楽器は、音楽が目に見えるかたちを得たもの。バッハへの敬意として、その曲線と比例は、抽象的な比率ではなく、音楽そのものに導かれている。――未完の問いを、いまも継ぐ。

30年、そしていまも。調和という謎への旅――見えるものとなり、聴こえるものとなる。
顕された調和
音楽が、形を定める。決して逆ではない。
音の錬金術:三つの道、ひとつの目的。
羅針盤としての調和
調和が導くところへ、ニュアンスはあとから付いてくる。
楽器 ― 舞台の上で
音は軽やかに放たれ、ホールの最奥から奏者へと返ってくる。どの弦も弓の下で即座に応え、明瞭さと微細な陰影を失わない。軽量でありながら堅牢。三八二〜四六五ヘルツまでの各ピッチでも安定し、乾いた空気から湿度の高い環境まで、気候に左右されにくい。――バロック版/モダン版、いずれも製作。


二つの声、同じ空間。18世紀クレモナの声と、2013年製《フーガの技法》。数分の間隔で録音。バランス調整なし。加工なし。
“「完成前なのに、どうして自分に合う楽器だと分かるのですか?」”
その疑問は、ごく自然なものです。
依頼製作は、運任せではありません。 寸法を決定する前に、演奏するレパートリー、身体的な条件、求める響き、調弦、セットアップ、そして実際の演奏環境について丁寧に検討します。 そのために用いられるのが、和声を起点とする設計方法です。 音楽的関係を比例へ。 比例を幾何学へ。 幾何学を反応と響きへ。 こうして楽器は、明確な音楽的目的と身体的要請に基づいて形づくられていきます。
この方法は、シギスヴァルト・クイケン、セルゲイ・マーロフ、寺神戸亮をはじめとする演奏家からの継続的な依頼製作にも活かされています。
Witnesses
“イタリアのオールドかと思った。”
ヴィクトリア・ムローヴァ
ヴァイオリニスト
“ドミトリーは独自の考えを持ち、彼の楽器には明確な個性がある。1挺ごとに違い、私は3挺所有している。彼ほどの知性と独創性を持つ人を知らない。”
寺神戸 亮
ヴァイオリニスト/指揮者
“とりわけ音に心を奪われた。これほど強烈で、倍音に満ちた響きに出会えるとは思わなかった。”
ラズヴァン・ストイカ
ヴァイオリニスト/指揮者/プロデューサー
“2年間弾いているが、日ごとに満足が深まる。最初に触れた瞬間から自然で、さまざまな場面で応えてくれ、上達への意欲を引き出してくれる。気候や音楽様式が変わっても、揺るがず信頼できる。”
イオアン・ハフナー
ヴァイオリニスト(バリェス交響楽団)
“ドミトリーに会い、彼が弾くのを聴いた瞬間に惹かれた。選ぶのは大きな決断だったが、いまでは私の音楽の旅の喜びとなり、心から満足している。”
大内山 薫子
バロック・ヴァイオリニスト/室内楽奏者
“真の芸術家であり、常に探究している。盲目的に模倣することなく、バロック時代を含む文化と精神への深い理解に立脚した、最高の美意識に従っている……改めて感謝したい。”
セルゲイ・マロフ
ヴァイオリニスト/指揮者
フーガの技法 ヴァイオリン
縁取り仕上げの指板とテールピース、ドムス・アウレアに着想を得た装飾象嵌(ぞうがん)
Investment: 7,700,000円
税別
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